備忘録

勉強や読書の記録

加藤昌治『考具 -考えるための道具,持っていますか?』,CCCメディアハウス,2003

専門書ばかりを読んでいて時間がなかったのだが,一段落ついたので久々に本を読んでみた. 毎日寝る前の30分を読書に充てれば,一週間で一冊は読めそう. 読書習慣を取り戻していきたい. 今回読んだのは,博報堂で働くアイデアマンが書いた『考具』.考具 ―…

ISLR: Chapter 9 Support Vector Machine

9.1 Maximal Margin Classifier 9.1.1 What is a Hyperplane? 9.1.2 Classification Using a Separating Hyperplane magnitude of : が超平面から離れてるほど予測の確信度が高い.逆に,あまり離れてなければ疑わしい. 9.1.3 The Maximal Margin Classifie…

ISLR: Chapter 8 Tree-Based Methods

8.1 The Basics of Decision Trees 8.1.1 Regression Trees Predicting Baseball Players' Salaries Using Regression Trees Prediction via Stratification of the Feature Space regression treeの構築方法は以下の2ステップ. 説明変数を,重複がないよう…

ISLR: Chapter 7 Moving Beyond Linearity

これまで扱ってきた線形モデルは解釈や推論のしやすさという面では他のモデルよりも優れているが,代わりに予測性能には限界がある.本章では線形仮定を緩和しつつ,できるだけ解釈のしやすいモデルを紹介する. 7.1 Polynomial Regression 多項式回帰. 3, …

ISLR: Chapter 6 Linear Model Selection and Regularization

回帰において標準的な線形モデルは以下のように書かれる. この線形モデルに,最小二乗法よりも良い予測の正確さ(Prediction Accuracy)とモデルの解釈性(Model Interpretability)を持つフィッティングの方法を適用したい. Prediction Accuracy: 説明変…

ISLR: Chapter 5 Resampling Methods

Resampling methodsは訓練データから何度もサンプルを取り出し,モデルにフィットさせる.これにより,一度だけのフィッティングでは得られない情報を得られる. 本章ではクロスバリデーションとブートストラップ法を扱う.クロスバリデーションはテストエラ…

ISLR: Chapter 4 Classification

回帰ではレスポンスが量的データの場合を扱ったが,レスポンスを質的データとしたい場合もある.そういう時は回帰ではなく分類を用いる. 4.1 An Overview of Classification 問題設定:顧客がデフォルトするかしないかを判定 4.2 Why Not Linear Regression…

ISLR: Chapter 3 Linear Regression

ISLRを読み進めているのだが,量が多く,忘れてしまいそうなので内容をメモしておく.なお,式は大体そういうものとして突然出てくるが,理論的な背景を知りたいならカステラ本を読めとのこと.本書はあくまで手法を使うにあたって必要な最低限の知識のみに…

池谷裕二『記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』,講談社,2001

既に大学院は修了したのだが,大学付近まで行く予定があるので,短い間に読み切れそうなものを大学図書館で探していたところ,なかなかものを覚えられない私にピッタリの本があったので読んでみた.ちなみに著者は「歳のせいで記憶力が落ちて…」「物忘れがひ…

ポール・キンステッド『チーズと文明』,築地書館,2013

タイトルに惹かれて手に取ってみたところ,著者はヴァーモント大学の植物栄養学部の教授らしく,リファレンス17ページ+索引付きということで,そこそこに信用できそうなので読んでみた.自分の生活に活かすという目的ではなく,完全に娯楽目的.本書はチー…

ローラ・ウィットワース他『コーチング・バイブル―人と組織の本領発揮を支援する協働的コミュニケーション』,東洋経済新報社,2008

外資企業を中心にコーチングと呼ばれる手法が導入されているが,入社先でもコーチングが行われているので,その予習も兼ねて.図書館にあったのが第二版だけだったのだが,この本の記述を読む限りは第一版と大体同じ内容のようで安心して読んでいた.が,調…

マーク・カーランスキー『「塩」の世界史』,扶桑社,2005

我々の生活に欠かせない塩に関する歴史書.扱っているもの自体は非常に良いのだが,構成が悪い.どういう意図でそれを書いているのか全くわからない.塩に関する何かがダラダラと続いており,体系的な知識を得るには,本の内容を0から再構築するくらいの労力…

サミュエル・スマイルズ『自助論』,三笠書房,2002

本書は,明治時代にかの『学問のすゝめ』とともに明治の青年の向上心を燃え上がらせた名著である. スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫 作者: サミュエルスマイルズ,Samuel Smiles,竹内均 出版社/メーカー: 三笠書房 発売日: 2002/03/21 メディ…

橋本素子『日本茶の歴史』,淡交社,2016

静岡と言えば日本茶.個人的に日本茶が大好きで,高級なお茶も結構飲んでいるのだが,日本茶の歴史を全く知らないので,学会参加の際に静岡を通過している間に読んでみた.内容自体は,一次史料も確認しているようなので,信頼できるとは思う.が,論文の雰…

デール・カーネギー『人を動かす』,創元社,1999

有名な自己啓発書を読んだ.1年半ほど前にカーネギー氏の『話し方入門』を読んだのだが,本書も『話し方入門』と同様に,非常に平易な言葉で書かれており,とても読みやすい. 人を動かす 新装版 作者: デールカーネギー,Dale Carnegie,山口博 出版社/メーカ…

野矢茂樹『入門!論理学』,中公新書,2006

立花氏・佐藤氏の共著『ぼくらの頭脳の鍛え方』で紹介されていた一冊.その名の通り,論理学のバックグラウンドの全くない人のために,記号を用いずに,公理系の導入から(論理学における)演繹的推論までを扱っている.本書の良さは,本書を通して,何もな…

モーティマー J. アドラー,チャールズ V. ドーレン『本を読む本 読書家を目指す人へ』,講談社,1997

本を探していたら目に入ってきた本書.以前,佐藤優氏の『知の読書術』を読んだが,それよりは遥かに役に立つ内容である.結論から言うと,論文の読み方と同じことが書いてあるので,普段から論文を読む人はわざわざ読む必要はないかもしれない. 本を読む本…

ガー・レイノルズ『プレゼンテーションzen デザイン あなたのプレゼンを強化するデザインの原則とテクニック』,丸善出版,2014

プレゼンテーションzenの続編を読んだ.前作はデザインも含むプレゼンテーションの準備・実践など全般について記述されていたが,本書はデザインに焦点を当てている.エクセレント・カンパニーの共著者であるトム・ピーターズは「我々はみなデザイナーであり…

ガー・レイノルズ『プレゼンテーションzen プレゼンのデザインと伝え方に関するシンプルなアイデア 第2版』,丸善出版,2014

論文投稿の関係で中々本を読む時間を確保できていなかったのだが,一段落したので,プレゼンテーションを控えてることもあり,プレゼンに関する本を読んでみた.本書に載ってるサンプルスライドは研究発表に活かしづらいものが多いが,一方で,本書で説いて…

マーク・ピーターセン「実践 日本人の英語」,岩波新書,2013

以前,氏の『日本人の英語』を読んだのだが,今回はその第3弾を読んだ(第2弾は図書館になかった). 実践 日本人の英語 (岩波新書) 作者: マーク・ピーターセン 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/04/20 メディア: 新書 この商品を含むブログ (13件) …

安宅和人『イシューからはじめよ-知的生産の「シンプルな本質」』,英治出版,2010

今回は安宅氏の『イシューからはじめよ』を紹介する.この手の本は,大抵ツールの紹介に終始するものばかりという印象.半年ほど前に図書館の新着図書コーナーにあった本もそうだった. イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」 作者: 安宅和人 …

岩瀬大輔『入社1年目の教科書』,ダイヤモンド社,2011

ようやく今年から働くことができるので,推薦された『入社1年目の教科書を読んでみた.当たり前のことばかり書いてあるのだが,過去の記事で何度か言っているように,当たり前のことが当たり前にできていないからわざわざ書いているのだろう. 入社1年目の…

ジョフ・コルヴァン『究極の鍛錬 - Talent is Overrated』,サンマーク出版,2010

Kindleセールの対象だったので読んでみた.内容自体は良いのだが,文章が非常に読みづらい.本書は,一流になるためには才能ではなく努力が大切だと説く.もちろんただ努力すれば一流になれるのではない.本書で言うところの『究極の鍛錬』を行わなければな…

稲垣佳世子,波多野誼余夫『人はいかに学ぶか-日常的認知の世界』,中公新書,1989

今回の記事は,『人はいかに学ぶか-日常的認知の世界』.昨年末に読み終えていたのだが,色々とやっていた結果,年を跨いでしまった. 人はいかに学ぶか―日常的認知の世界 (中公新書) 作者: 稲垣佳世子,波多野誼余夫 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1…

マーク・ピーターセン『日本人の英語』,岩波新書,1988

本書の著者は,『実践ロイヤル英文法』を書いているマーク・ピーターセンである.日本語に非常に造詣が深いのは,外国人が日本語で本を執筆している点からも明確だ.彼はこれまで幾度となく日本人の書いた英語を見てきたが,違和感を覚える点が非常に多いと…

千野栄一『外国語上達法』,岩波新書,1986

以前読んだ佐藤優氏の著書に名前があったので,読んでみた. 外国語上達法 (岩波新書 黄版 329) 作者: 千野栄一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1986/01/20 メディア: 新書 購入: 32人 クリック: 345回 この商品を含むブログ (81件) を見る 中身は至極真…

大塚英志『大学論 いかに教え,いかに学ぶか』,講談社現代新書,2013

本書はまんがを教える大学で教鞭を取る大塚英志先生のエッセイである.サブタイトルにもあるように,大学での指導を通して何を教えるのか,大学でいかに学ぶのかという点にフォーカスされている. 大学論 いかに教え、いかに学ぶか (講談社現代新書) 作者: …

ボー・ブロンソン,アシュリー・メリーマン『競争の科学』,実務教育出版,2014

Amazon USでかなり評価が高かったので,読んでみた.ホルモンや遺伝子など生物学的な実験の結果を用いながら論を展開していく. 競争の科学??賢く戦い、結果を出す 作者: ポー・ブロンソン,アシュリー・メリーマン,児島修 出版社/メーカー: 実務教育出版 発…

ティナ・シーリグ『スタンフォード大学集中講義 20歳のときに知っておきたかったこと』,阪急コミュニケーションズ,2010

今回紹介するのは『20歳のときに知っておきたかったこと』.1年半前に読んでいたのだが,諸事情により,再度読み直した. 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 作者: ティナ・シーリグ,Tina Seelig,高遠裕子 出版社/メーカー: CC…

アトゥール・ガワンデ『死すべき定め―死にゆく人に何ができるか』,みすず書房,2016

本書は外科医であるアトゥール・ガワンデが,避けられない死にどう向き合うべきかとテーマで書いた論考である.科学や医療の進歩により我々の寿命は飛躍的に長くなった.結果として高齢化社会が進んでいる今,読んでおいて損はない一冊である. 死すべき定め…