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備忘録

勉強や読書の記録

ポール・キンステッド『チーズと文明』,築地書館,2013

 タイトルに惹かれて手に取ってみたところ,著者はヴァーモント大学の植物栄養学部の教授らしく,リファレンス17ページ+索引付きということで,そこそこに信用できそうなので読んでみた.自分の生活に活かすという目的ではなく,完全に娯楽目的.本書はチーズの歴史を辿りながら,チーズが西洋史に及ぼした影響を考察している.前半部分(第1章~第4章)ではBC9500~頃からAC500頃までを,後半部分ではそれ以降を扱っている.

チーズと文明

チーズと文明

 

 コンテンツとしては非常に面白い.戦争の勝利によって獲得・征服した土地の住人を奴隷として扱い,珍品・高級品として利益を生み出せるチーズの製造に従事させていたらしい.このように歴史を辿るだけでなく,チーズの作り方についての記述も多くある.読みながらそういった記述に出会う度に,製造方法自体よりも,なぜそうなるのかが気になってしまい,こういう本もたまにはいいが,ブルーバックスとか読んだ方が満足できそうだなーと思いながら読み切った.

 歴史が好きで,かつ,チーズにも興味があるという人は読んでみると楽しめると思う.