備忘録

勉強や読書の記録

岩瀬大輔『入社1年目の教科書』,ダイヤモンド社,2011

 ようやく今年から働くことができるので,推薦された『入社1年目の教科書を読んでみた.当たり前のことばかり書いてあるのだが,過去の記事で何度か言っているように,当たり前のことが当たり前にできていないからわざわざ書いているのだろう.

入社1年目の教科書

入社1年目の教科書

 

 まずはじめに,仕事において大切な3つの原則を挙げている.

  1. 頼まれたことは,必ずやりきる
  2. 50点で構わないから早く出せ
  3. つまらない仕事はない

1. は信頼を得るために必須.2. は,入社1年目を想定しているだけあって,そもそも100%の仕事なんてできるはずがないのだからさっさとやって上司に見せて質を上げろという話.3. は,どんな仕事も意味を見い出せるものになりうるので,背景と目的を明確にし,真剣にやるべきという話.ちなみにつまらない仕事はないという見出しには同意できない.『究極の鍛錬』で述べられていたように「基本的に面白くはない」ものは存在する.が,それの価値のあるなしはまた別の話.

 印象に残っているエピソードをいくつか述べる.まずは「仕事の効率は『最後の5分』で決まる」.要するに,何かがあったら,そのポイントをまとめ,もう一度確認する.証拠を押さえるの,大事.人間は忘れっぽいので,記録しておかねば.

 2つ目は,「本を速読するな」.本は著者との対話であり,対話をいい加減に流されるのは不愉快だという話だ.これには物凄く納得してしまった…

 最後に,「何はともあれ貯蓄せよ」「小さな出費は年額に換算してみる」.散財癖のある私には耳が痛い…このエピソードよりも前に,自己投資しろとあるが,そうした投資をした上でお金を貯めろと言っている.なぜならば,ある程度お金が貯まれば,まとまったお金の運用の仕方を学べるからだ.お金周りの知識が全くないので,これはやらねば… 

 易しい言葉で書かれており,時間と労力の割に多くのことを学べる,非常に良い一冊だった.