ティナ・シーリグ『スタンフォード大学集中講義 20歳のときに知っておきたかったこと』,阪急コミュニケーションズ,2010
今回紹介するのは『20歳のときに知っておきたかったこと』.1年半前に読んでいたのだが,諸事情により,再度読み直した.
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
- 作者: ティナ・シーリグ,Tina Seelig,高遠裕子
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2010/03/10
- メディア: ハードカバー
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有名なだけあって,非常に面白い.本書全体を通して,『自分に許可を与える』ことの重要性を説いている.「この本にはあなたの人生を変える言葉がいっぱい詰まっています」と書いてあるが,嘘ではない.
この1年半の訓練のおかげで,もちろん本書で挙げられているエピソードほどではないが,本書に書かれている多くのことは当然のものとして消化できていたので,消化しきれていなかった部分や実行できていなかったことをメモとして残しておく.
- 失敗のレジュメ:失敗や後悔をレジュメにしておく.バカな上に忘れっぽいので,作っておいた方がいい.
- 判断に迷ったら,後で納得できるよう/自信をもって他者に話せるよう「正しいこと」を選ぶ:多くの人は「正しい判断」(=自己の利益が最大化されるとは限らない)と「賢明な判断」(=自己利益最大化)を区別できていない.
- 3つのルール:その時々で3つの優先順位を設ける.軍隊でもこのルールは採用されている.ちなみにルールを4つにした場合は目に見えてパフォーマンスが落ちたらしい.
- 最高のチーム・プレイヤーは他人を成功させるために努力を惜しまない:この2年で個人主義的な思想が少し強くなりすぎたという自覚があるので,戒めとして.組織内で地位が上がれば上がるほど,個人としての貢献よりも,下の人たちを引っ張り,奮い立たせ,やる気を引き出すことが役目になる.